ケツの汚い日本人-----4

ついに本題。ただし----


カンボジアの、クメールの笑顔に、ぼくは救われた。
本当に、そう思う。
あのまま落ち込んでたら、屋上から飛び降りかねなかったからだ。

カンボジアが日本に勝るモノが二つある。
政治、経済、文化何をとっても、日本に勝る者などあるわけがない、と考えていたぼくは、 ここで、その一つに救われたのだ。
カンボジアが日本に勝るモノの、その一は、カンボジア人の笑顔だ。
これは、日本では絶対に及ばない。

そして、もう一つ。カンボジアが日本に勝るモノ。
その前に、一言だけ、注意事項を申し上げる。
以下の文章は、食事、飲み物を口にしながら読むのは止めた方がいい。
それだけです。



そして、もう一つ。カンボジアが日本に勝るモノ。
それは、タイトルにあるおシリの汚さだ。
勘違いしないで欲しい。汚いのは日本だ。カンボジア人のケツは汚くない。
正確には、カンボジアが日本に勝る最後の一つは、きれいな肛門だ。

その理由を言う。
カンボジアのトイレは、地方へ行っても、原則が水洗方式だ。
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カンボジアのトイレは、地方へ行っても、原則が水洗方式だ。

日本のそれとは、少し、いや、大分ちがう。
日本の水洗トイレは、便器に残る汚物を水で放流する方式だ。
カンボジアの場合は、便器の横に水瓶が置いてあり、その水で排泄物とお尻を洗い流す、水による洗浄と放流方式だ。いうなれば、原始的な”ウオッシュレット”と放流方式だ。
これは、都市部でも同じで、便器の横に水瓶がない代わりに、"ハンドスプレーガン"(仮称)という、片手で持つと調度、人さし指と中指に引き金がくるように設計されたガンに似た、マニュアル式の小型放水器を利用するか、全身を洗うシャワーを利用するか、どちらかだ。

クルマの洗車に使う高圧噴水器の小型が、便器の横に設置されていて、それを 排泄後の肛門めがけて、ブッシュー!!と噴射すると考えればわかりやすい。
この場合、水圧が強いと、一瞬、
「ウグッ!」
と、肛門から何か逆流してくるような、柄もいわれぬ衝撃がある。でも心地よい。

当然、その代償として、お尻といわず、ずり下げたパンツから、ズボン(女性ならスカート)が水浸しになる。
そこで、人々は、予め、パンツもズボンも全部脱いで、用を足す。脱いだ衣類は、水のかからない、トイレ内の高い位置にかけて、便器に座るのだ。この場合、衣類を脱ぐ時間がない、俗に云いう緊急時は大変だが、それはその時だ。
なんだ、要するに"ウオッシュレット"と同じだ、と早合点する方もいるだろうが、
それは、断じて違う。
あんな、ショロショロと、じッさまの小便のような放水とは、モノが違う。
「ブワーッ!!」と有無を言わさずに直径5cmくらいの(表面に小さな穴が10くらい開いている)放水口から出てくる、ダム崩壊のような水圧に、肛門の付近にこびり付いたウンチは、ひとたまりもなく霧散する。
さらに、これからが、本題中の本題だが、
コホン!
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さらに、これからが、本題中の本題だが、
コホン!

都市部のトイレの"ハンドガン"は、全てが全て、水圧が高いとは限らない。
放水口は大きいが、水圧が低く、日本のウオッシュレットみたく、ショロショロと、しか出ない"ハンドガン"も多々ある。例えれば、牛の小便のようなモノだ。
これでは肛門の付近にこびり付いたウンチは、永遠に取れない。
どうするか!さあ、どうする。答えは簡単、カシオミニ だ。

じかに片手を肛門に添え、水を当てながら、指でウンチの残骸を洗い流すのだ。
つまり、肛門にこびり着いたウンチを、自分の手で削ぎ落としながら 水を流すわけだ。
どうして、そんな事が必要だと疑問視されるかもしれない、
実は、強水圧の"ハンドガン"で、ウンチをフキ飛ばした後で、指で肛門に触れてみると、 まだ、ウンチの名残りの、「グニュ。」或いは「ベチョ。」という指触りがあるのだ。
人間のウンチとは、その位、母体から離れたくない、強い執念を持っている物体なのだ。
疑うなら、一度、自分で試みてみるといい。ウオッシュレットを使ったあと、腰を持ち上げて、そおっと肛門に、指を添えてごらんなさい。
たぶん、その指にウンチの残骸がつく、それどころかツメの間にも入り込むだろう。

汚ねぇー!と思うが、それが、現実なのだ。
ウンチは、本体から離れるのを嫌がっているのだ。
それを知らずに、そのまま、カラカラカラとテッシュを取り出して、肛門を拭いて、大の方向にレバーを回して、パンツをスリアゲて、涼しい顔で個室から出ていた あなたは、
必死でしがみつくウンチを、テッシュで、肛門まわりにぬぐい広げて、パンツをはいていたわけだ。
半ぬれの絵の具を、ティツシュで画用紙に塗り広げていたわけだ。
その方が、なんぼ汚い事か、よーく考えて欲しい。

きれいな顔して、スタイルも抜群の彼女、自宅のマンションは当然、ウオッシュレット。
そんなのに限って、肛門にウンチを塗りたくって、シャナリシャンリと街を歩いているわけだ。
カノジョ、どこいくの?どこでもいいでしょー。なんて、肛門にウンチを塗りたくって、会話しているのだ。
その点、カンボジア人は、指と水でウンチを洗い流す事を生まれてからの常識としている。
何ィ、指が汚い?? 汚くないよ。すぐ洗うんだから。
手についても、元々、自分の体内から出たモノだから汚くはない?
食べてもイイぐらいだ?なことはないが。

実は、自分も、指で肛門を洗うのに、かなり抵抗があった。
しかし、強水圧の"ハンドガン"を肛門に当てて、”ウンチなんか飛んでケ〜”の後、 そっと指でチェツクすると、指に「グニュ。」「ベチョ。」が残っていたのを発見した。
『がーん!!』自分は今まで、ウンチを肛門まわりに塗りたくって過ごしていたのか!と絶句した。
そう考えると、パンツの汚れも納得できた。

「今までの人生は何だったんだ!」と、突然、デザイン料を払わない依頼主なんかへの怒りとは、次元の違う 宇宙のブラックホールへ吸い込まれるような絶望感が襲ってきた。
四十ウン年間、おしりにウンコ付けたまま、ホテルで食事したり、クルマを運転したり、後輩に説教したり、彼女とデートしたりしていたのだ!!

テレビで人気の女子アナや国際線のスッチー、ヒットソングを得意げに歌うアーティストなんて言われるシンガーも、みんな、みんな、同じだ。おしりにウンコ付けたまま、ニュースを読み、アテンションプリーズなんて言ったり、水着みたいなコスチュームで歌ったりしているのだ。
みんなですれば恐くない。とんでもない、カンボジア人は、最低お尻はきれいにして生きていた、そして、今も。
幸いな事に、この問題は国際問題にはなっていない。永遠にならないかもしれない。
でも、トイレと洗面、バスが同じ部屋の作りの国の国民は、自然に、ウンチは指で洗い流していたのではないだろうか?彼ら彼女らはウンチの粘り強さを絶対に知っていたのだ。
それを考えると、日本に敵意を抱く第三国が
"日本は世界でも有数の肛門の汚い国民だ"
とスクープする可能性はある。


それからのぼくは、大をもよおしたら、できるだけ家に帰り、家のトイレでスッポンポンで用を足すことにした。終わったら、シャワーを浴び、そのまま指でお尻も洗ってさっぱりする。
これ、病みつきになるよ。そうしないと気持ち悪いのだ。

日本の建築家がカッコつけて、コンクリート打ちっぱなしだ、間接照明だとか、高い天井だとか、まるで 猿回しの猿そのままの発想で デザイナーマンションなんちゅうのを作っているが、結局、狭苦しいトイレは なんら代わりはない。
水圧の強い"ハンドガン"で、うんちを吹き飛ばしても問題のないくらい広めのトイレを常備したマンションは 今だに皆無だ。

ケツの汚い日本人に次ぐ。君の肛門はウンチまみれだ。
ウンチをした後は、自分の指と水で、やさしく、そしてきれいに肛門を洗う事を、ぼくは、お勧めする。

ケツの汚い日本人、以上。  ←1  ←2  ←3

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